** 新・コバッチョ日記+++☆手軽に、唯一この世に残していけるもの、それが写真
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手軽に、唯一この世に残していけるもの、それが写真
あけましておめでとうございます。

実は私、喪中だったりします。
喪中に限らず、いろんな「しきたり」が
メンドクサイん私なんですが、
いつの時代まで続くんでしょうか。

そういった「しきたり」を重んじる人ほど
サムライなんとかだとか言いながらも
夫婦別姓や同性愛はまかりならんなどと、
明治以降の、新しい「伝統」に
しがみついたりするのがおかしいです。

さて、昨年も何冊かの写真集を
買ったり貰ったりしたのですが、
そんな中で一番良かったのがこの本

20160101.jpg

渡辺克巳さんの「新宿群盗伝伝」。
1982年発行の本なのでもちろん古本。
オークションで手に入れました。

渡辺克巳さんという方は1970年代前後に、
新宿で「流しの写真屋」をしていた方で、
カメラ毎日の年間「アルバム賞」を受賞されて
一躍有名になりました。
1973年のことです。

「流しの写真屋」というのはスタジオは持たず、
カメラとストロボを携え店々を回り、
頼まれれば写真を撮って翌日届ける商売で、
3枚1組200円頂いていたようです。

スナックやゲイバー、ヌードスタジオの従業員が
彼の主なお客さんだったようですが、
この本には他に、新宿に蠢くいろんな人々が写っていて
その「時代」が写ってます。

死にたくなるようなことがあるとき、人間は何かを残しておきたいと思うのだと思う。地位も名誉も、つまり、なんにもない人間に残せるのは、もしかしたら写真ぐらいということになるのではないかと思うのだ。名もなく貧しい、そんな人びとが、手軽に、唯一この世に残していけるもの、それが写真なのだろう。



森山大道の新宿が擦過の美学なら、
渡辺克巳の写真は新宿と正対してるなあ・・・
と、思った去年の暮れ。








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