** 新・コバッチョ日記+++☆写真は関係の芸術
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写真は関係の芸術
写真は記録だ、いやいや記憶だ・・・
などと、受け売りを知ったかぶって論じてたのも遠い昔のこと。
そんなこと今はどうでもいいんですが、
つい先日、こりゃ負けたわというのに出会いました。
曰く

「写真は関係の芸術」

その通りですね。
芸術かどうかは別にして、
誰にも否定できないと思います。
語ったのは細江英公。
森山大道のおっしょさんです。
森山自身は「僕の師匠は東松照明」だと思ってるかもしれませんが、
世間的には森山の師匠は岩宮武二と細江英公です。
ま、これこそどうでもいい話なんで先へすすみます。

写真ってどうしても被写体とカメラマンの「関係」が写ってしまいます。
というよりカメラマンの被写体に対する
「思い」が写ってしまうと言ったほうがいいかもしれませんね。
で、昔、篠山紀信が南沙織を撮った写真(GORO←懐かしいw)を見て

「二人はできちゅう」

と看破した野郎がいました。
僕なんか何言ってるんだくらいにしか思わなかったんですが、
後日経過から判断するに友達の言うとおりだったわけです。
その頃から私には「見る目」がなかったんですねえ・・・
悲しいことです w

今回の新聞や雑誌なんかに掲載されてる震災写真にも言えますね。
ただただ悲惨さだけを浮き彫りにしようとしているのか、
被災者に寄り添って撮ろうとしているのか。

で、そういった写真を積極的にたくさん見たわけでもないんですが、
この1枚には感動しました。

20110327.jpg

週刊ポスト4月1日号巻末カラーグラビアの
トップに配されてたものですが、
手前左に写ってる被災者と思われる方に、
そっと寄り添って撮影したようです。

救援隊がいる場所に、
自分の思いが詰まってるのでしょうか。
それを茫然自失で眺めてるのか、
あるいは夢であってくれたらいいのにと、
まだ、夢から醒めるやらぬ気持ちで見てるのでしょうか?
あそこで暮らした何十年かの月日が、
走馬灯のように彼女の中を巡っているのかもしれません。

そういった諸々のことを、
見る者に考えさせてくれるいい写真だと思います。
長く見つめていると、泣けてきます。


コメント
この記事へのコメント
間違えた
4月1日号でした。
本文訂正してます。
2011/03/29(火) 09:58:37 | URL | コバッチョ #NqNw5XB.[ 編集]
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