連休最後だけど、相変わらず筆山にはお墓参りらしい車や人が多いです。
でも、いつも見かけるオフロード車に乗ったおじさんを見かけません。何の用事で来てるのか知りませんが毎朝見かけます。筆山第一駐車場に車を止め、脚立まで持ち込んで車を磨いております。で、磨き終えたらその辺にいる人を捕まえて話し込んでおります。その辺にいる人といいましても私のように歩いたり自転車漕いだりしてる人でなく、これからハイキングに行こうかな？としてる人ですね、主に。筆山第一駐車場に車を止め、鷲尾山や烏帽子山へのハイキングコースを往復する人がけっこう多いんです。土曜日や日曜日ともなるとなおさらです。歩かんとする人は「サンデー毎日」のような人が多いのに、なんで土日を選ぶのか不思議ですが、まあ、そうなってます。

で、ある日、そのオフロード車のおじさんに、なんの変哲もないいたって普通の老人(僕にはそう見えた)が、何か相談したらしく、おじさんが答えてました

「女と別れる方法は高級ホテルや高級レストランに食事に行きゆったがを、居酒屋から屋台というふうに落としたらえいわえ。そしたら『この人金がのうなったがや』と、女の方から自然と離れていくき」

なるほど年の功、このおっさんいい事言うは。
と感心しましたがすぐに疑問が2つほど発生しました。
この老人が女と別れ話？前提がまず、ありえんろう。
このおっさん、高級ホテルやレストランに行きゆったがやおか？
まさかね。

疑問を解決しようともせず僕は二人の横を素通りし上を目指します。

老人が何か言ってるようです。
でも老人の声は小さくて聞き取れず、
それに被せるようにおっさんの声が続きます。
おっさんの声は普通の人よかおっきいのです。

「そぉ、テレビでホストが言いゆった」

疑問がひとつ解けました。
おっさんの体験談にあらず、だったのです。
妙に安心してしまった僕はなんなんでしょう。

じっちゃんにおける「女」の存在の疑問は解決されずでしたが、
歩いてるとけっこう楽しいです。
ヘッドフォーンで音楽聞きながら歩くのは、
楽しみを初めから半分奪ってるようなものだと思います。