** 新・コバッチョ日記+++☆昭和が去っていく・・・
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昭和が去っていく・・・
母さん、僕のあの帽子、どうしたんでせうね?
ええ、夏、碓氷から霧積へゆくみちで、
谷底へ落としたあの麦わら帽子ですよ。

母さん、あれは好きな帽子でしたよ、
僕はあのときずいぶんくやしかった、
だけど、いきなり風が吹いてきたもんだから。

母さん、あのとき、向こうから若い薬売りが来ましたっけね、
紺の脚絆に手甲をした。
そして拾はうとして、ずいぶん骨折ってくれましたっけね。
けれど、とうとう駄目だった、
なにしろ深い谷で、それに草が
背たけぐらい伸びていたんですもの。

母さん、ほんとにあの帽子どうなったでせう?
そのとき傍らに咲いていた車百合の花は
もうとうに枯れちゃったでせうね、そして、
秋には、灰色の霧があの丘をこめ、
あの帽子の下で毎晩きりぎりすが啼いたかも知れませんよ。

母さん、そして、きっと今頃は、今夜あたりは、
あの谷間に、静かに雪がつもっているでせう、
昔、つやつや光った、あの伊太利麦の帽子と、
その裏に僕が書いた
Y.S という頭文字を
埋めるように、静かに、寂しく。

西条八十の詩が事件の謎を解く鍵だった「人間の証明」の主題歌を歌い、
映画にも出演してたジョー山中さんが死んじゃいましたね。
つい先日、原田芳雄さんが逝っちゃたばかりなんだけど・・・



上のYouTube見ると、小学校の修学旅行で
屋島の頂上からお皿を投げた時のことが思い出されます。

原作の森村誠一の本はこのころよく読んでました。
仕事場が暇で、大抵僕一人しかいなかったのですることもなく、
2日に一冊のペースでしたね。

昭和の、いい時代でした。


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