昨夜のことです。
○○ちゃんが出てくるのを某ホテル前で待ってますと、
一台のタクシーが着きました。
普段こういった時、お客さんや入って行くデリ嬢をしげしげ見るのはマナーに反すると思い下を向くのですが、この時はボウ～っと宙を見つめ半分寝てましたので、視界の隅にタクシーから降りる女性の姿が見えました。忙しいお店が、ドライバーが足らなくなりタクシーで来たのかな？なんて思ってましたがもうひとりいるようです。

「なんや、二人もかよ。いいなぁ。ウチなんかもう終わりだぜ」

なんて羨ましがってましたら、女性だと思ってたもう一人は男性でした。
よけい羨ましくなりました。
いつかどこかで言われた言葉が脳裏をよぎります。

「デリの待機も大変やのぉ。中ではええことしゆうのに」

そぉ、これから中で「ええこと」しに行くんです。
見てはイケナイと思いつつ、チラッチラッと見てました。
男性が女性の背中に手を添え、ホテルに誘導します。
中には女性が先導し、男性を従えサッサと入って行くカップルもいますが、
昭和生まれの僕には目の前の光景がごくごく普通です。

・・・って「お前しょっちゅう見てるじゃん」っていう突っ込みは、ナシね

でも、なんだか様子が変です。
どうも女性が渋ってるようです。
デリ車がいっぱい止まってるホテルなんかに入りたくない
って拒否られてるのだったらゴメンナサイです。

言い争ってるという感じは受けませんが言い合いはしてるようです。
「戦争ではなく、平和裏に解決」といったところでしょうか。
でも、男性にとってはそんな悠長なこと言ってられない事態に発展しました。
女性がホテルに背を向け、去っていったのです。
実力行使といいましょうか強行突破といいましょうか、
男性から見れば戦線離脱ともいえるこの行為、
背を向けたのがホテルだけでなく、男性も含まれてたら後はありません。
頑張れ！オトコ。

とにかく、取り残された男性は

「○○、ごめん。そんな気やなかったがやき。謝るき」

と言いながら女性の後を追っかけて行きました。

そんな気やなかったち、どんな気やったんやろう？
オレの場合は・・・

などと過ぎ去りし日々の苦い思い出を回想してたら、
○○ちゃんがホテルから出て来、
この日の仕事を無事終えたビスケットです。

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