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こう見れば「秘境」に見えなくもないんですが祖谷のかずら橋、あそこはもう「秘境」ではないですね。何十年か前に行ったときはすれ違うのもやっとだった道が二車線道路に広がり、しかもかずら橋手前にバカっぴろい駐車場と土産物屋ができイメージぶち壊しです。少し離れたところに作るとかもう少しなんとかならなかったんでしょうかねえ。おまけにその土産物屋に「かずら橋入り口」なんていう看板がかかってるものだから自然と足はそちらを向き、館内に誘導されます。
で、肝心の「入り口」はと言いますと一旦外に出、さっきまで車で走ってた道路を再び歩くんです。なんのことはない「かずら橋入り口」の看板は土産物を買わすための手段です。村の素朴さもなにもありません。あるのは商魂の逞しさだけ。そのバカっぴろい駐車場の駐車料金は500円。隣にある、僕達が止めた無人の「良心駐車場」は300円。下の方、つまりかずら橋近くには「無料」の駐車場が・・・
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泊まったホテルは若女将が美人で感じがよく、ケーブルカーで行く露天風呂もなかなか良かったし食事もおいしくいただきました。なのでホント残念なのはあの「土産物屋」。個人であれほどのものを作るのは困難だろうから多分三セクかなにかでしょう。「秘境」というコンセプトには相容れない代物で、本当に行政というのはセンスがないです。集客するためには広い駐車場は必須なんでしょうが観光客は「かずら橋」を渡りに行ってるだけじゃありません。高知の十和村に数年前にできた「道の駅」。食事など評判はいいようですがなんであの景色の素晴らしいところにあんなもん作るんじゃ。数少ない撮影ポイントがひとつ減ったやないかって思いましたねえ、当時。橋本前知事が怒った安芸の「野良時計」前の道路もそうですね。
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